熱の入れ方
密度の高い豆は、同じ表面積の内側により多くの物質を抱えているため、熱が中心へ伝わるのが遅くなります。焙煎士は新しいロットの投入温度や序盤の火力を決めるとき、密度を考慮します。
DiFluid 密度計
豆にどれだけの物質が、どれほど密に詰まっているか。ロットへの熱の入り方と、保管中の持ちもそこに表れます。
密度とは、一定の体積にどれだけのコーヒーの物質が詰まっているかを表す値です。種子そのものによって決まり、ロットがどう熱を吸収するかを示す、数少ない生豆の数値のひとつです。
密度の高い豆は、同じ表面積の内側により多くの物質を抱えているため、熱が中心へ伝わるのが遅くなります。焙煎士は新しいロットの投入温度や序盤の火力を決めるとき、密度を考慮します。
密度は栽培標高や細胞構造と連動します。高地産とうたわれたロットが届いたとき、目の前にあるサンプルを確かめる最も安上がりな手段が、測定です。
生豆は置かれた環境によって水分を放出したり吸収したりします。かさ密度は水分値とともに変わるので、同じロットを数週間ごとに測り直せば、倉庫がそのロットにどう影響しているかがわかります。
同じ農園、同じ品種、新しい産年。前回の袋の記録と密度を比べれば、信頼してきたプロファイルがまだ通用するのか、一から組み直すべきかがわかります。
Omix Plusは、推定真密度とかさ密度を同時に表示します。
豆と豆のすき間の空気を差し引くと、残るのは種子そのものです。
真密度
豆の物質そのものの密度です。Omix Plusは充填したサンプルを撮影し、豆と豆のすき間を特定して差し引き、残りを水置換法を基準に構築した補正モデルで計算します。結果は近似の真密度で、その基準に対する精度は±1 g/Lです。
空気を除外しているので、容器への入れ方による影響はほとんどありません。ロットが違っても、産地が違っても、別々の部屋で2人が測っても、比較に耐えるのはこの数値です。
水置換法と照合済み
同じコーヒーを、2つの方法で
かさ密度を真密度で割ると0.752になります。つまり容器Aの約4分の1は、コーヒーではなくすき間だったということです。これが充填率で、サンプルの入れ方によって変わります。
真密度は豆そのものの性質を表すため、容器への入れ方では変わりません。今日の測定値を、先月の値、別ロットの値、同僚が別の部屋で測った値と並べて比べられます。
かさ密度は、生豆バイヤー、精製所、サプライヤーがすでに使っている数値で、SinarやMD500のシートに記載されている値でもあります。Omix PlusはMD500基準に合わせてあるので、そのかさ密度はいまある記録にそのまま加えられます。
Omix Plusは両方を測定し、CoffMeter M1はかさ密度のみを測定します。
容器には毎回同じ方法で入れてください。容器の容積は一定でも、入れ方によってサンプルの重さが変わります。毎回同じ手順で入れれば、測定ごとのばらつきを小さく抑えられます。
CoffMeter M1にはビーンスイーパーが付属しています。サンプルを毎回同じ状態に整えるのに使えます。
Omix Bean Sweeperは別売りのアクセサリーです。Omix Plusには付属しません。Omix Plusには、箱にきれいに収まる専用のスクレーパーが付属しています。2つのスイーパーはそれぞれの容器に合わせた形状のため、互換性はありません。
焙煎すると密度は変わります。豆が膨らみ、質量が減るため、焙煎したサンプルは元の生豆より密度が低くなります。
ビーンマネージャーで豆を管理します。生豆を作成し、豆の品質でインポートをタップして、デバイスを名前で選ぶと、CoffeeOSがデバイスから測定結果を直接取り込みます。取り込むのは水分値、水分活性、かさ密度、真密度、豆のメッシュ、平均豆径、平均豆体積です。
CoffMeter M1も、同じ方法で水分値と密度の欄を埋めます。
焙煎度アナライザーのセッション、パーティクルアナライザーのセッション、ブリューレコーダーの記録、選択したレシピは、すべて豆の詳細ページのビーンインサイトに表示されます。豆の一覧は、密度を含む記録内のどの指標でも絞り込みと並べ替えができます。
どちらも、その場にスマートフォンがなくても使えます。それぞれ最大500件の測定履歴を本体に保存できるので、倉庫やカッピングテーブルで一人で作業を進め、あとからまとめてCoffeeOSに取り込めます。
₴15,162.93 · コーヒー水分・密度計
生豆と焙煎豆の水分値と密度を2秒以内に測定。ビーンスイーパーが付属します。M1はサンプルを撮影するのではなく重さを量るため、表示される密度は充填状態での値です。
₴119,423.20 · コーヒー品質アナライザー
容器Aに1回入れるだけで、水分値、水分活性、真密度、かさ密度、豆のメッシュ、平均豆径、平均豆体積、焙煎色度、そして測定時の室内環境がわかります。
| 密度と水分 | CoffMeter M1 | Omix Plus |
|---|---|---|
| 光学的にアルゴリズム処理 | いいえ | サンプルノイズを補正するアルゴリズム |
| 校正 | 起動時に自動 | 校正容器 |
| その他の測定項目 | — | 水分活性、スクリーンサイズ、豆の直径、豆の体積、焙煎色、周囲環境条件 |
| 価格 | ₴15,162.93 | ₴119,423.20 |
M1とOmix Plusの測定原理は同じで、水分は静電容量方式、密度は重量測定です。Omix Plusなら、豆の状態をはるかに詳しく把握できます。
カメラが色と充填状態を読み取り、その結果をもとに静電容量モデルを補正します。
Omixは、鏡面冷却式露点法をこれまでにない小ささで実装し、国際的に認められた方法で水分活性を1分以内に測定します。
測定中はチャンバーが密閉され、周囲の湿気、ほこり、空気の流れを遮断します。
Omix Plusは焙煎のサイクル全体を見据えて設計されており、焙煎後の色の測定まで1台でこなします。
密度計だけでは、得られるのは数値ひとつです。CoffeeOSにつなげば、豆ごとの記録ができあがり、生豆の分析から焙煎、カップの仕上がりまで、ほかの機器がそこに情報を加えていきます。
Omniは粒度を測定し、Microbalance Tiは抽出を記録し、R2 Extractは仕上がったコーヒーのTDSを測定します。どの機器もセッションを同じ豆に紐づけるので、気に入った一杯から、その元になった生豆の密度までさかのぼれます。
Omix Plusは、1回の充填で水分値、水分活性、豆のメッシュ、豆体積、焙煎色度も測定します。必要な測定が1台にそろいます。
水分活性はCoffMeter W1、焙煎色度はCoffMeter A1またはOmniで、必要になったときにあとから追加できます。
複数の農園や精製所、2か所の焙煎所でロットを比較していて、それぞれの場所に1台ずつ必要なら、CoffMeter M1を3台そろえるのが合っているかもしれません。
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